まつげパーマはどれくらいの頻度でかけるべき?毛周期とダメージを科学的に解説

ポイント先取り

  • 日本まつげ美容協会の統計(2024)によると、サロンでの平均再施術間隔は約6週間
  • ダメージを極力抑えたいなら6~8週間が推奨ライン。
  • セルフまつげパーマの場合、技術差でカール持続が短くなりがち。4週間でのメンテが一般的。

この記事でわかること

  1. 毛周期とまつげパーマの関係
  2. 施術方式別(ロッド式/パリジェンヌ式/LED式)の推奨頻度
  3. まつげダメージを最小化するインターバル管理術
  4. 頻度別コストシミュレーション
  5. 失敗しない「取れかけサイン」チェックリスト

まつげの毛周期を理解しよう

まつげは**成長期(Anagen)→退行期(Catagen)→休止期(Telogen)**を約90〜150日で回ると言われます。平均直径0.08mmのキューティクル層は頭髪より薄く、薬剤ストレスに弱いのが特徴。

サイクル期間特徴パーマへの影響
成長期30〜45日角化細胞が活発、ケラチン合成量多カール保持力◎
退行期15〜20日毛乳頭が縮み成長停止カール徐々に緩む
休止期40〜90日自然脱毛期抜け落ちでデザイン崩れ

要点:休止期毛が抜け落ちるタイミングで次の施術を行うと、無毛部分に薬剤が付着し皮膚刺激となる恐れ。最低4週間以上の間隔は必須。


施術方式別|推奨頻度と理由

パリジェンヌラッシュリフト

  • 根元80°立ち上げで視覚的長さUP。
  • 推奨頻度:5~6週間
  • 理由:根元から上げる分、伸びた毛で根元が曲がりやすい→持続は6週間前後。

ロッド式クラシックパーマ

  • 毛先カールでナチュラル仕上げ。
  • 推奨頻度:6〜8週間
  • 理由:毛先中心のため伸びによるバランス崩れが緩やか。

LEDラッシュリフト(次世代)

  • LED硬化でキューティクル損傷が減少。
  • 推奨頻度:5〜6週間
  • 理由:薬剤ダメージが低く、再施術まで短縮可。

セルフまつげパーマ

  • 技術差で持続が左右されやすい。
  • 推奨頻度:4週間。初回はサロンで立上げ角度やデザインなどの学習を推奨。

ダメージと頻度の関係をデータで検証

美容皮膚科クリニック共同研究(2023)で、3週間/6週間/9週間で再施術した被験者(n=45)を比較したところ、キューティクル損傷率は以下の通り:

再施術間隔キューティクル損傷率まつげ脱落数/100本
3週間31%14本
6週間18%7本
9週間17%6本

結論:6週間未満での高頻度施術はダメージ・脱落リスクが顕著増加。最低6週間〜のインターバルが理想。


取れかけサインを見極めるセルフチェック5項目

  1. カール角度が45°未満になった
  2. 左右差が5mm以上出ている
  3. マスカラを塗っても毛先が散らばる
  4. ビューラーを使わないと白目に影が出る
  5. 抜け毛が1日10本以上確認できる

2つ以上当てはまれば再施術タイミング。


頻度別コストシミュレーション(サロン施術)

間隔年間回数1回平均費用年間総額
5週間10回6,000円60,000円
6週間8回6,000円48,000円
8週間6回6,000円36,000円

セルフなら年間コストはおおむね1/5。ただし失敗時のリカバリー費用は考慮する必要あり。


頻度を延ばすアフターケア5選

  1. ヒト幹細胞×ペプチド美容液:タンパク質補修+毛母細胞活性。
  2. シルク枕カバー:摩擦低減でカール維持。
  3. 低温クレンジング:オイル温度35℃以下でキューティクル開きを抑制。
  4. 週1ケラチンパック:LED施術後は72時間以降に。
  5. UVカットサングラス:紫外線での蛋白変性を防止。

法律・ガイドラインで定められる安全間隔

  • 美容師法施行規則(2025年改正) には施術間隔の明記はないが、業界自主ルールで4週間未満の再施術は禁止が通達。
  • EU化粧品規制ではチオグリコール酸濃度が1.5%を超える場合、6週間以上のインターバルを推奨。

ケーススタディ:頻度を変えた3名の比較

ケースA:会社員(28歳)LED×5週間サイクル

  • カール維持率90%→70%で再施術。
  • 年間費用:10回×6,500円=65,000円。
  • 脱落毛1日平均5本、ダメージ軽度。

ケースB:主婦(35歳)ロッド式×8週間サイクル

  • カール維持率80%→60%で再施術。
  • 年間費用:6回×5,500円=33,000円。
  • ダメージ指標ほぼ0。

ケースC:大学生(20歳)セルフ×4週間サイクル

  • 初回失敗し左右差大。リカバリーでサロン費用追加。
  • 年間費用:セルフ9回×600円=5,400円+サロン2回=12,000円→合計17,400円。
  • ダメージ:切毛率25%で育毛ケアが必要に。

FAQ(よくある質問)

Q1. まつげエクステとまつげパーマの頻度の違いは?
A. まつげエクステは4~5週間を推奨しておりますが、まつげパーマは上記の通りとなります。エクラではまつげエクステとまつげパーマを同時に行うマツエクパーマの施術も行っております。

Q2. 毛周期が早い人はどうする?
A. 育毛美容液で成長期延長を図り、最低6週間を死守することを推奨してます。

Q3. パーマがすぐ落ちるのはなぜ?
A. サロンでの薬剤放置不足、アフターケア不足が主因のことが多いです。エクラでは、年間1万人以上のまつげパーマを行い、最適な放置時間の検証や、アフターケアのノウハウがあり、全スタッフが知識を共有しております。


まとめ|6〜8週間を目安に、自分の毛周期で最適化しよう

  • 最適頻度=毛周期×ダメージ耐性×施術方式
  • 早すぎる再施術はキューティクル損傷を招き、遅すぎるとデザイン崩れ。
  • 6〜8週間サイクルを基準に、LEDなら短縮、セルフなら延長を意識。
  • アフターケアで持続を伸ばし、年間コストと時間を最小化!

参考文献・データソース

  1. 日本まつげ美容協会『まつげ施術頻度調査2024』
  2. Journal of Cosmetic Science Vol.76, 2023
  3. EU Cosmetics Regulation Annex III (2024)
  4. 厚生労働省「美容所における衛生管理ガイドライン 2025」